権限が無いために操作出来ないネットワークドライブ上のオブジェクトを操作したいとき

SMBなCIFSネットワークドライブ上のオブジェクトに対し、ユーザが(管理者を含む他人から見えないものを作ろうとしたりして)権限を弄ぶと、ドメイン管理者側からの操作が出来なくなってしまいます。
こうなると、サーバ移転の時などに大変困る事になります。
このような時の回避策を以下に記します。
takeownやicaclsでの対応が出来ない/処理時間が掛かり過ぎる場合に、駄目元で試してみて下さい。

  1. emcacl.exeを入手する
    EMCストレージ上のCIFSオブジェクトに対してのACL操作ユーティリティです。
    本来EMCのストレージ用ですので、以後は自己責任でお願いします。
    当該ファイルは『CifsTools_ほげほげ.zip』に含まれています。
    DELL EMCの営業さんにお願いするか、DELL EMCのサポートサイト https://support.emc.com/ に登録すると幸せになれるかも知れません。
  2. DomainAdminsグループ権限でログインする
  3. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
  4. DomainAdmins権限を当該オブジェクトに追加する
    emcacl path_to_target /T /E /C /Y /G "Domain Admins@mydomain:F"

emcaclのオプション

オプション 意味
/T 再帰処理
/E ACL編集
/C エラーが出ても継続
/Y 確認無しで実行
/G user:perm 指定されたパーミッションのユーザを追加
perm:
 R Read
 C Change(write)
 F Full control
 P Change Permissions
 O Take Ownership
 X EXecute
 E REad
 W Write
 D Delete
/LOG:path ログファイル(新規作成)
/LOG+:path ログファイル(追記)
/U ログファイルの文字コードをUTF-8に
/R user 指定ユーザをACLリストから削除
/P user:perm  指定ユーザのパーミッション書き換え
permの内容は/Gと同じ
/D user  指定ユーザを拒否モードで追加