Nutanix上のESXiにパッチを当ててみた

DRS有効な環境の場合は、Prismからローリングアップデートをポチれば良いのですが、諸般の事情でStandardだったりしてDRSを有効化出来ない場合のパッチ当てTipsです。

尚、ESXiとCVMの相性問題を踏む場合もあるので、(本番環境に適用する場合は)事前に Compatibility and Interoperability Matrix(要アカウント作成) にて組み合わせを調べるか、Nutanixサポートに実績を確認してからの方が良いかと思います。万一ヒットしてしまった時、ESXiを(一世代だけ)ロールバックする事は可能ですので、『ESXi を前のバージョンに戻す (1033604)』は事前に読んでおいて下さい。

投げ込んだパッチの適用状態を見守る

LCMにてパッチを選択し、『修正』をクリックしても、実行されているのかされていないのか、ジョブの進捗状況がよくわからないと思います。

ということで、適用する前にESXiホストにrootアカウントでSSH接続し、

tail -f /var/log/esxupdate.log

にて、進行状態をウォッチしながら作業してみて下さい。

複数回パッチを適用する場合にクラスタの整合性を維持しながらアップデートを行う

初回パッチを当てたESXiホストが再起動したあと、CVMが上がって来る場合があります。

CVMはCD-ROMドライブをマウントしているので、下手に再起動すると事故になります。

そのため、『修正』を押しても、LCMがパッチを適用してくれません。

という訳で、CVMが立ち上がったあと、CVMにSSHログインし、

cluster status | grep -E "CVM:|Acropolis"

にてAcropolisが起動し、クラスタが安定した状態になるまで待ってから、CVM上にて

cvm_shutdown ‒P now

を行いCVMをシャットダウンさせ、(予めブラウザからESXiホストにログインしておいて)CVMが正常に電源断された事を確認し、速やかにLCMからパッチを投げ込んで下さい。

Nutanix公式の『ホストとクラスターの停止・起動手順』も参照下さい。

毎回クラスタが安定するまでの待ち時間は必要なのですが、急がば回れ、です。

以上です。